アジャイル開発の特徴

アジャイル開発は、2001年に米国ユタ州のエンジニアのグループが提唱した開発手法です。アジャイルは素早いという意味で、より良い成果物を素早く開発することを目指し、計画から設計、実装、テストという流れを機能単位で繰り返します。

ウォーターフォールモデルと違って納期を決定するのは容易ではありませんが、各機能が実装されるまでの目安となる期間は決める必要があります。

アジャイル開発では、優先順の上位にある要件からの開発を行い、開発した各機能を集めることによって全体のシステムが完成することになります。柔軟な仕様変更が可能なので、プロダクトの価値を一層高めることができる開発方法です。

アジャイル開発では、イテレーションを繰り返しますが、1度のイテレーションは短くて1週間、長くても2週間です。この反復作業の間に、全体の完成度を向上させていきます。そのため、リリースのたびにフィードバックを行い、品質の改善をしていかなければなりません。ウォーターフォールモデルと違い、ユーザーにフィードバックを度々お願いするので、ユーザーに理解がないと不満が募る可能性があります。それで、ユーザーであるクライアントに開発過程について十分説明を行い、納得してもらった上で仕事を進めなければなりません。
アジャイル開発に対応できる人材の育成は簡単ではありません。そのため、人材の育成や確保も検討しながら計画を進める必要があります。

このようにウォーターフォール開発との違いは多く大変な面も多いものの、柔軟性の高さや開発スピードの速さから、アジャイル開発を採用する企業が多い傾向にあります。